保険の役割は歳を経るとともに変化
〜“形見分け”への着眼や“見直し”への着手を〜
株式会社生活設計塾クルー 取締役/CFP
内藤 眞弓
『医療保険は入ってはいけない』の著者が
シニアの皆様に贈るアドバイス
安心生活情報No.001:保険の役割は歳を経るとともに変化
シニアの皆様へ
≪アドバイスの主なポイント≫
◉リタイア後の備えは保険ではなく貯蓄が有効
保険から受けられる給付に見合う現金がすでに手元にあれば、
わざわざ保険料を払う必要はありません。
◉保険は限定条件での現金給付
大切なお金を医療保険の保険料に回すということは、『契約で定め
られた入院や手術など』のときにしか受け取れないお金にしてしまう
ことです。
◉現金の備えが日常の暮らしを支える
暮らしを維持するための現金は使い道に縛られない万能の保険なの
です。
◉ライフプランと保険の役割
無事リタイアを迎えますと、年金収入とこれまで貯めてきた貯蓄を
少しずつ取り崩しながら暮らしを続けていきます。このような局面
に入りますと、もう生命保険は卒業です。
◉お金に想いをこめて保険に託す
~子や孫(成人)に“形見分け”~
現役世代の保険料が時間を買うコストだとすれば、リタイア世代の
保険料は次世代への仕送りとも言えます。
◉保険の見直しに三つの方法
①定期保険特約の自動更新をせずに終身保険部分のみ継続する方法。
②払済保険への変更
払い済み保険とは、以降の保険料負担は不要で、その時点での
解約返戻金を保険料に充当し、一時払い終身保険に変更するもの。
③解約して現金を受け取る。